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OH!BABY 全労災ホール/スペースゼロ【新宿】
2003/10/31(Fri)
出演:森山栄治
当日券で行ってしまいました、OH!BABY。
ラサール石井さんの脚本なのですが、コレすっごく面白かった!
ドリフや欽ちゃんを見ているような面白さ。客席も声を出して笑ってました。
内容としては、親子二代にわたるタイムスリップのドタバタ劇。『毎度お騒がせします』(古すぎる)を髣髴とさせるドタバタぶりです。
集合住宅『フラワー壮』の開かずの押入れの奥にある秘密の穴は、なんと時空を移動できるタイムマシン。
過去と未来を行き来できるなら、どんな金儲けや重大犯罪もお手の物。
危険なこの穴については国で厳重に管理しているのです。
しかし、その目を盗んで過去に戻った男が一人と、それを追う刑事(?)、津田さん(テニプリ乾役の声優さん)。
この二人の行った先々の時代で出会う、フラワー荘の住人たち。
1983年・1993年・2003年の3つの時代で、さまざまに関わっていくこととなるのです。
時代がキーとなるこのお芝居では、各年代の表現の仕方が特徴的でした。
1983年では、80年代風。1993年では90年代風。
服装も音楽も、その時代に合わせてあるんです。
だから、80年代には登場人物の髪型が聖子ちゃんカットだったりジョッパーズを履いてたり、SWEET MEMORIESを歌っていたり、部屋にはおしんのカレンダーが飾ってあったり。
ああもう!やるせない!この時代の文化全てが微妙に面白い!
もっとやるせないのは森山栄治さんです。ウサン臭いチンピラ役で、出てきた瞬間に会場が笑いの渦に…。ビジュアルも立居振舞も最高でしたw
でも一番やるせないのは『ああ、懐かしい懐かしい』と漏らしてしまう自分の年…
逆に、20歳未満の方はわからないネタが多かったのでは?
なお90年代の栄治さんはジュリアナ・ディスコブームを思わせる肩パット&派手色スーツに金チェーンを着用。
90年代ってけっこう最近の事だと思っていましたが、こうして見ると時代は流れてるんですね。あいたた…しかも私もこういうスーツ、着てた…痛っ
関係ありませんが93年ってドーハの悲劇の年なんですって。10年も経ってるんですね。
テンポも良く小ネタも充実して面白かったのですが、一つ残念なのは、ラストがまとまりきらずに無理矢理な終わり方だったことです。ハッピーエンドにして、もう少しキレイにまとめても良かったのでは?なんて素人なりに思ってしまいました。
小ネタやアイデアは面白かったものの、ちょっぴり苦手な種類の笑いもあったかもしれません。赤塚不二夫のマンガ(おそ松くんとか)のような、追い込みすぎて不安になる笑いって言うか…
『そんな事しちゃったら、これからアナタどうするの!?取り返しがつかないんじゃ!?』的な心配が残る終わり方だったんですよね。お芝居に心配してもしょうがないんですけど…
とはいえ全体としてはホントものすごく面白かった!し、テンポの良すぎる展開に頭をつかいながら観たので、是非もう一度観たいです。
明後日、もう一回いっちゃおかな。そして栄治さんの赤い靴下を見ちゃおかな。
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