無料-
出会い-
花-
キャッシング
ミュージカルテニスの王子様
More than limit 聖ルドルフ学院
2004/07/29〜08/15
テニミュ1作目は校内ランキング戦、2作目は地区予選決勝戦、そして待ちに待った今回3作目は都大会準決勝 聖ルドルフ学院との対決です。
ちゃんと原作通り、ストーリーを追ってるんですね。
東京は初演と同じ池袋芸術劇場中ホール、そして今回の地方公演ははなんと神戸で行われました。なぜ神戸…?
今回は会場を狭めた代わりに公演数が激増。東京・神戸合わせて計28回もの公演です。
会場が狭い分後ろの席でも観やすかったものの、そのぶん千秋楽などのチケット戦争は大変なものになりました。
どちらも一長一短ですね。
正月の不動峰戦の時やテニミュライブは物販や入場に常に長蛇の列が出来ていましたが、今回は見事に解消。ほっ
お決まりのパンフや生写真を並ばずにゲットです。
ホールの様子で目だった事は、今回コスプレが非常に減っていました。
雰囲気も少しずつ変わってきているのですね。
とはいえ土日はやはり多かったですけど!
席に着くと、開演5分前に注意事項がアナウンス。
それからまもなくして暗転。皆一斉に静かになります。
◆オープニング・青学登場
ステージに注目していたら、突然客席横(後方)のドアから1年トリオ登場!
やられた!
試合会場へ行く道を間違って迷い込んだ設定です。
客席の通路を通りステージへ。そのままおなじみ1年トリオの説明ソング&ダンスです。
歌詞の中に氷帝学園や山吹など、ベスト8に残った強豪チームの名前が挙げられ、なぜか嬉しさと今後への期待でいたく感動してしまいました。
1年ダンス終了後、舞台上の薄い幕の後ろにぼんやり浮かび上がる青学メンバー。
それぞれのパートでライトアップされ、今回のメインテーマを順に歌って行きます。
ちなみに舞台がちょっぴり狭い神戸では一人ずつ歩いての登場でした。
しっとりとした曲での始まりですが、曲の途中でアップテンポに変わり、客席は途端に盛り上がります。
歌詞の通り 静かな情熱が試合で爆発、という感じなのでしょう。
青学メンバーの濃ゆい個性が一つにまとまっています。
◆ルドルフ登場
再登場した1年トリオが今回の対戦相手 聖ルドルフ学院のメンバーについて噂話をします。
その脇で、ルドルフメンバー登場。1年の噂話に乗せてメンバー紹介です。
ルドルフメンバーが全員登場したところで場面はルドルフ校内に切り替わります
ここで歌われるルドルフメインテーマ、木更津役の加藤君曰く「薔薇」のイメージそのもの!
くるくるまわったり、フェンシング風なポーズを取ったり、歌詞が「選ばれた」でなく「選ばれし」だったり。まさにテニスのエリート!
エリートと言うより 貴公子 みたいな感じでした。優雅…
ルドルフのキャストは、平均して若いんですよね。
その辺りも含め、文化の異なる他校っぽさが良く出ていました。
◆青学オーダー発表・海堂vs桃城
ルドルフの次は青学ベンチ。オーダー発表です。
D2にコールされる海堂と桃城。「っし!」とガッツポーズですが、一瞬の間の後「…ダブルス?」
他のメンバーがコールされている間も信じられない様子で、なんども「ダブルス?俺とお前が?いやいや…」と顔を見合わせて首を振る二人。
オーダー発表が終わった後もその場に残り、とうとう海堂vs桃城のケンカが始まってしまいます。「寄るな!」と桃城を振り払う海堂、怖い!
「ライバル以上敵未満」と歌うこの曲では、ケンカしつつもトボケてみたり、大騒ぎで楽しい感じです。テニミュライブでも似たようなのがありましたよね。俺が俺が!ってやつ。
曲間でなわとび対決などを行ったり、海堂が桃城の自転車に乗って登場するのに対抗して桃城は一輪車に乗ろうとしたり、ハンカチから花を出したり、笛を吹いてマムシを出したり。
お遊びいっぱいのナンバーでした。
ケンカの後は、原作にもあるように怒りの矛先がルドルフに向いてしまいます。
たった今までお互いに対して罵声を浴びせていたのが、突然「覚悟しろよ 聖ルドルフ学院!」とカッコよく終わってしまうのです。えーっ
少し戻りますが、青学オーダー発表の後 メンバーが捌ける際、リョーマが自動販売機でジュースを買おうとするアドリブがありました。
もたもたしていたら皆に置いていかれて、オロオロしながら走って追いかけるのですが、その姿のかわいいことと言ったら!
東京公演の途中でやり始めたのですが、好評だったのかその後ずっとやってました。
◆バーニング(?)
柳沢に「青学楽勝だーね」と口撃される海堂桃城ペア。
「うるせえんだよアヒル!」の反撃のセリフをタカさんがラケットと共に奪い、舞台は途端に河村隆オンステージに!
「テニスは人生と同じ〜♪」と演歌調?に歌って踊って暴れまくりです。
ノリとしては、テニミュライブでタカさんがハッピを着て神輿で担がれるアレと同じです。わけわかんない度は今回のNo.1かと思われます。
最後に桃城・堀尾が「わけわかんないっスよ」と吐き捨てて去っていくのに爆笑でした。
◆D2(海堂桃城vs柳沢木更津)・D1(黄金ペアvs赤澤金田)
今回の試合シーンは原作に則り二試合同時進行で行われます。
舞台をナナメに区切り、対角線上で試合が進行します。
その都度捌けたり、ライトが当たったり、ベンチの人間の移動など様々な方法で二試合がスピーディーに切り替わります。
東京ではセリがあったので、ここから飛び降りてダンクスマッシュ!
桃城の脅威のジャンプ力と破壊力。迫力がありました。重量系!(笑)
でも直也さん、高いところにはどうか気をつけて…(笑)
ブーメランスネイクは、出るぞ、出るぞ、出……出た〜〜!!! と、もったいぶって大技炸裂!
あの長い腕がズギュンと振り回される姿はド迫力です。
木更津の「びっくりしたぜ」のセリフに重ねて私もびっくりしました。
一方黄金ペアの方は、充電の切れる菊丸、オーストラリアンフォーメーションなどみどころいっぱい歌いっぱいの展開です。
私的に好きなのは、菊丸・大石が歌っている最中、舞台奥で対戦相手の赤澤・金田が鏡に映るように同じ動きをしている所です。
手前は青学が崩した動きで踊っているのに対し、奥ではキッチリと揃って動いているのが対照的で良かったです。
動体視力の良い菊丸に赤澤のブレ球を当ててきた観月。
乾がそれを歌で解説、ここでデータマン対決が行われます。
突然「き・く・ま・る・に・わっ♪」と歌いだした乾に椅子から滑り落ちそうになりました。びっくりしたぜー…
試合中のコートを両校データマンがぐるぐる歩き回ります。初日、最も印象に残ったシーンです。
また、観月役の塩澤君が吐き捨てるように「すべてシナリオ通りさ」と歌うのが観月っぽくてよかったです。
彼の演じる観月は原作やアニメとは少し違い、より本物の中学生に近く思いました。
クールなふりをする熱い少年、という印象でした。これがテニミュの観月なのですね。
充電完了して復活した菊丸がはしゃいで客席に下りるサービスもありました。
曲の間に「復活しましたー!」なんて聞こえてきて、本物の菊丸みたいです。
舞台上ではあっけにとられるベンチと、つられて踊る不二、リョーマ。
音楽にあわせて両手をスイングするのですが、リョーマが常時無表情で、また可愛いの可愛くないのって…うええん
俺、俺も…やるの?みたいな戸惑いムードがたまりませんでした。無表情といい微妙な動きといい、絶妙です。笑いたいのに決して笑顔を見せない、ゆーやんの役者魂ですね。
なお はしゃぎすぎを制する手を乱暴に払いのけ踊り狂う不二が、とうとう手塚&乾につまみ出されるおもしろ1シーンも。
◆1幕ラスト
黄金敗北、海堂桃城デフォ勝ちと両試合の決着がついた所で1幕終了です。
最後に歌われるのは青学とルドルフのコラボ企画。
両校メインテーマを重ねて一つの曲になっているのです。
音程こそハモっているものの、曲の中で両校が競合しあい、まだまだ続く対戦を匂わせます。
ここに1年トリオの合いの手(?)が入り、全員での大合唱で幕を閉じます。この曲大好き!
やはり盛り上がって1幕終了というのは良いですね。
前回不動峰戦でも「不動峰かっこいい!!」と興奮して休憩に入った事を思い出します。ルドルフかっこいい!! 海堂も!
== 2 幕 ==
◆黄金反省会
2幕の最初は、コンテナ上での黄金ペア反省会。
ここでは菊丸がアドリブ入れまくりです。
中でも大石の歌が聞き取れない事へのツッコミが面白かったです。
「ひへーほーひー♪ …なんて言ってんだろ。天丼ミー♪アテンションプリーズ♪いいテンションだー♪ …違うな…」
遅れて大石が「Depend on me〜♪」と超発音で歌いながら登場して更にウケました。
他には「気になるなぁ… 裕太の〆(シメキリ)マーク」など 気になるなぁシリーズも。
最終日には「28公演…ネタ考えるの大変だったぁ〜…」と漏らしていました。おかげさまでさんざん笑わせていただきました。
シメにちくしょーーー!!!! と叫んだ後は「あーすっきりしたぜ」と赤澤ネタ(笑) 最後まで攻め続けます。
反省が終わった頃、タカさん登場。
越前見なかった?というタカさん。コンテナの下をそっと覗き込んだりしてました。越前そんなところに落ちてませんよ!
公演中、舞台の後ろを越前本人が走り去っていくお遊びも。
千秋楽では青学メンバー全員が越前を探しに出てきました。
「こういう事か…」とつぶやく大石の声に、あれっ知らされてなかったの!なんて。サプライズ?
◆不二兄弟
探しに行くメンバーと入れ替わりに不二が登場。
弟・裕太への愛情をしっとり歌います。
対照的に歌われるのは、兄と世間への反骨心をもつ裕太のやり場のない怒りと悔しさをテニスにぶつける歌。
初日はテンションが低く感じましたが、聞けば聞くほど大好きになる歌です。兄貴がなんだ♪
◆青学の柱になれ
対する越前。壁打ちのシーンから手塚登場、「お前は青学の柱になれ」の再現です。
まさか今回もコレが来るとは思っていなかったので、正直びっくりしてしまいました。
部長役も越前役も前回と異なるため、全く違う曲のようです。世代交代…?
大口さんは歌がお上手でした。
お前はー すぃがくの柱ーにー♪
セがスに聞こえてしまう所もキュートです。
◆越前vs裕太
シングルス3。ダブルスとは打ってかわって、全員が見守る中での試合です。主人公ですものね。
兄に固執する裕太に対し、越前が「オレは上に行くよ」と歌います。
ネットのそばでヒラリと舞う越前くんの身軽さにわあっと感激してしまいました。
◆不二vs観月
名台詞「手塚、試合したい?」の場面からはじまります。
観月を倒す決意を歌で表現するのですが…不二怖い!
歌の最中、青学メンバーがバックでダンスをするため音楽にあわせて立ち位置まで走るのですが、神戸では上手から下手まで全速ダッシュ。マリオもびっくりです。
このあと、負けてキレる観月をなぐさめるルドルフメンバーが面白かったです。
徹底的に特訓をすると宣言する観月。
「てっっっっっっっっっっっ底的に!!」
引っ張りすぎて、ルドルフの人たちひっくり返ってました。
ここはアドリブポイントで、日によってノリが違うのですが、観月が「徹底的に!徹底的に!徹底的にーーーっ!!」と力技で押してくる日もありました。
ルドルフメンバーが「んふっ」のモノマネをしながら去る観月を追っていったり、笑いどころたっぷりの1シーンでした。
そういえば不二のラケットのグリップエンドにだけ「不二」と書いた紙が張ってあったのが目に付きました。中学生らしく持ち物に記名したのでしょうか。
◆試合終了
試合が終わってバスで眠る青学メンバーがスクリーンに映し出されます。
栄治さんと顔をよせあって寝る遠藤くんの可愛いことと言ったら無かったです。子供みたい!
この映像はバスで眠るみんなを乾が盗撮(?)というシチュエーションで、映像の最後に自分撮り乾がぬっと登場。会場沸きました。
◆ドリームメーカー
映像に被りながら、手塚と不二が束の間の休息をとるメンバーに歌いかけます。保護者?
今は休んでまた明日からも頑張っていこう、という希望を感じさせる曲です。
◆エンディング
音楽にあわせて全員でダンスを踊ります。テニミュライブのオープニングと同じ曲です。
やはり9人+6人+3人の18人の色男が舞台上にひしめく姿は迫力満点ですね。1幕最後という事も手伝い、わぁっと盛り上がる場面です。
ダンスの後はカーテンコール。今回はKimeruさんの歌はありませんが、音楽にあわせて一人一人ご挨拶&パフォーマンスです。
柳沢がアヒルの人形を持ってきたり、バク転する人がいたりと目が離せませんでした。
ラストはテニミュライブでも歌った「Now&Forever」。
この公演はコレでおしまいなのですが、いかんせん青学しか登場しないのでちょっぴり寂しい終わり方なのです。
…と思ったら、東京のラスト数回(1回だけ?)はルドルフも登場。
神戸では毎回登場したそうです。やっぱり最後は全員とバイバイしたいですものね。
肩を組んで大合唱の様が24時間テレビみたいでしたが、私も千秋楽では案の定感激して泣いてしまいました。
出演者の方々も男泣き!
神戸最終日には鳴り止まない拍手に越前役の遠藤くんが再登場。
正直最初はどうなのかな…と思った事、事故にあった柳くんのことなどに触れつつ、越前役をやって、テニミュに出て本当に幸せです!と言ってくれました。ファンも本当に幸せです。
時間にして2〜3分だったのでしょうが、密度の高い挨拶でした。
終わってからは放心状態で、熱を冷ますためにあっちへフラフラこっちへフラフラ。新幹線の時間に余裕があって良かったです。
初日はどうなる事かと思ったルドルフ戦ですが、徹底的に!徹底ー的に!楽しかったです。
[PR]動画